キーボランチ（1999年生、母キーケルナー）

キーボランチ（1999年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のキンググローリアス（当時13歳）と交配したキーケルナーが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は高瀬敦。戦績は、中央平地41戦5勝2着4回。2002年の京都新聞杯(G2)で2着に入った他、2005年の中山金杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

2月24日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルクデスペラードにクビ差届かず1着初勝利を挙げた。

3月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月20日、中2週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンヒカリオーを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

5月3日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたファストタテヤマ決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田浩一騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

4歳（2003年）

6月22日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

7月13日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の日南特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

8月31日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月7日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（6戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したマヤノシャドーに3/4馬身届かず2着となった。

9月27日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（7戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（8戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2004年）

1月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（9戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラシルフィードをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

2月14日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったビッグコングに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた25戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

8月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（10戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

9月20日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（11戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

10月9日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（12戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（13戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（14戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したピサノクウカイにクビ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた32戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

1月23日、中2週で迎えた33戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は内田浩一騎手（15戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

3月13日、中4週で迎えた35戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキダイナスティを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って4勝目を掴み取った。

4月10日、中3週で迎えた36戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた37戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のエルノヴァをハナ差振り切って5勝目を獲得した。

10月22日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた38戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

7歳（2006年）

6月25日、約8か月の休養明けで迎えた39戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（16戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

7月30日、中4週で迎えた40戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

10月8日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた41戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（17戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。