マコトブリジャール（2010年生、母マコトコーラン）

マコトブリジャール（2010年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋輝く（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のストーミングホーム（当時12歳）と交配したマコトコーランが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は出口繁夫。戦績は、中央平地28戦7勝。2016年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、2016年のクイーンステークス(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

3月10日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は406kg。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のシャイニーデイズに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月7日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

6月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

7月13日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のコメットシーカーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月3日、中2週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレインフォールに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

9月7日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

12月14日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4歳（2014年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月22日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4月20日、中7週で迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のデウスウルトに1馬身1/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

5月17日、中3週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアクションスターを半馬身振り切って優勝

8月3日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた17戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に終わった。

5歳（2015年）

1月24日、中5週で迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

2月22日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

7月26日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

8月30日、中4週で迎えた22戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた24戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月12日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

6歳（2016年）

1月16日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦1勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって18着に終わった。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のシャルールに1馬身1/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

7月31日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシャルールをアタマ差振り切って重賞2勝目を挙げた。