ショウナンラノビア（2003年生、母ショウナンアクシア）

ショウナンラノビア（2003年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋恋人（西）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したショウナンアクシアが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦6勝2着1回。2009年のヴィクトリアマイル(牝G1)で3着に入った他、2009年のエプソムカップ(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

4月22日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウワインラヴを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月13日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブラックランナーを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

4歳（2007年）

4月14日、約11か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったリッチスマイルにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月25日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の安城特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月1日、連闘で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウィキウィキをクビ差だけ差し切って久しぶりに白星を挙げた。

5歳（2008年）

1月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

2月10日、連闘で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

10月26日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月13日、中1週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

6歳（2009年）

1月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

3月14日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のディープスピリットに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4月19日、中2週で迎えた17戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のヤマニンイグナイトに1馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

5月17日、中3週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

6月14日、中3週で迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着に入った。

7歳（2010年）

1月31日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

3月14日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

4月24日、中1週で迎えた23戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた24戦目は、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヘッドライナーを半馬身差し切って6勝目を掴み取った。

7月4日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。6着に入り込んだ。