ダンツゴウユウ（2014年生、母チョウカイクリス）

ダンツゴウユウ（2014年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋豪勇。逞しい、勇気がある」。毛色は栗毛。種牡馬のバンブーエール（当時11歳）と交配したチョウカイクリスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はバンブー牧場。2019年の武蔵野ステークス(G3)で4着に入った他、2020年の大沼ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、バンブー牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、山元哲二によって669.6万円で落札された。

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月5日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた3戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

3歳（2017年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

2月18日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

3月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のクリノピョートルをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月25日、中2週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（4戦1勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

6月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた12戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出石特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

9月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

10月9日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスマートダンディーをクビ差振り切って優勝

10月28日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

12月17日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の妙見山特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したラバニーユに3/4馬身届かず2着となった。

4歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のカネノイロに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月3日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（8戦2勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月5日、中4週で迎えた20戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光の如き末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月27日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月7日、中5週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（9戦2勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

8月18日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコマビショウをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

9月15日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（11戦3勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたチュウワウィザード決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月20日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のクレマンダルザスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月18日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（13戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2019年）

3月30日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（14戦4勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた28戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（15戦4勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた29戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で酒井学騎手（16戦4勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

10月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で酒井学騎手（17戦4勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

11月9日、中4週で迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月28日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（18戦4勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

6歳（2020年）

4月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（19戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサンデーウィザードに5馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

5月23日、中5週で迎えた34戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（20戦5勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた35戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るリアンヴェリテを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて7勝目を収める

2020年8月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。