シスル（2015年生、母ジュピターズビコー）

シスル（2015年4月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アザミ」。毛色は青毛。種牡馬のノボジャック（当時18歳）と交配したジュピターズビコーが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はオギオギ牧場。2017年のカンナステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、オギオギ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ケイアイファームによって507.6万円で落札された。6歳のとき、ケイアイファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、矢野牧場によって825万円で落札された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

7月1日、デビュー戦は西田雄一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1150m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のディアバビアナを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月18日、中6週で迎えた4戦目は、2歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

3歳（2018年）

1月7日、中6週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

3月31日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、クレヴァーパッチに交わされて1馬身差の2着となった。

4月28日、中3週で迎えた8戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7月28日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

12月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったアルベルティーヌにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

1月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月9日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

5月18日、中9週で迎えた13戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のレッドシャーロットに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

9月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

9月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの妙高特別（新潟ダート1200m 雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月7日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けてすんなりと抜け出し、最後は2着のカフェライジングに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月22日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの2019フェアウェルステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5歳（2020年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたルッジェーロ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月25日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの上越ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロードラズライトに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月4日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡巧也騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

6歳（2021年）

5月22日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた25戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラス（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

8月21日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスの上越ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡育也騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

2021年8月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。