トゥインチアズ（1999年生、母グッバイチアズ）

トゥインチアズ（1999年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシャーディー（当時13歳）と交配したグッバイチアズが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は古本正則。戦績は、中央平地7戦1勝、地方25戦14勝2着2回。2001年のもみじステークス(オープン)に勝利した他、2001年のダリア賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、古本正則から「北海道9月市場サラブレッド2歳」に上場され、石川県馬主会によって472.5万円で落札された。

松野勝己厩舎（金沢）へ入厩。

2歳（2001年）

7月2日、デビュー戦は山本登志彦騎手を鞍上に据えて、2歳（金沢ダート900m 曇/稍重）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマノパラダイスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（金沢ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本登志彦騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブルボンスターに5馬身の差をつけて2勝目を収める

7月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（金沢ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本登志彦騎手（2戦2勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、で集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマノパラダイスに6馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

8月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で山本登志彦騎手（3戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアンタレス特別（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキャスケットに9馬身の差をつけて4勝目を収める

10月6日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、2歳戦のアンタレス特別（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタクミシルバーに4馬身の差をつけて優勝

10月27日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のアグネスラブに3馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

11月10日、中1週で迎えた8戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦3勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（4戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

3歳（2002年）

2月6日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳戦の園田クイーンセレクション（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉原寛人騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のマッキーエクセルに7馬身の差をつけて7勝目を手にした。

3月10日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉原寛人騎手（6戦4勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた12戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた13戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（7戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、で集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラガーライデンに1馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

6月9日、中1週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の北日本新聞杯（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、でレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、グレイスアッパーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月4日、中7週で迎えた15戦目は、蔵重浩一郎騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のスプリンターズカップ（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月16日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、3歳地方重賞のMRO金賞（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蔵重浩一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、で馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマッキーマイケルに4馬身の差をつけて9勝目を掴み取った。

9月2日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蔵重浩一郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミスダイアンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で蔵重浩一郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

10月27日、中3週で馬体重を前走から27kg戻して迎えた19戦目は、3歳地方重賞のサラブレッド大賞典（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で蔵重浩一郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアンイブニングに2馬身の差をつけて10勝目を達成した。

11月24日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた20戦目は、アンドロメダステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

12月15日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた21戦目は、地方重賞の中日杯（金沢ダート2300m 曇/重）に出走。鞍上は蔵重浩一郎騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月28日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた22戦目は、G3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蔵重浩一郎騎手（6戦2勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

4歳（2003年）

4月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg戻して迎えた23戦目は、地方重賞のスプリングカップ（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蔵重浩一郎騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のキクノライデンを半馬身振り切って勝利数を11に伸ばす

5月5日、中2週で迎えた24戦目は、地方重賞のJTB賞（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蔵重浩一郎騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のキクノライデンに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月1日、中3週で迎えた25戦目は、アリオン杯特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で蔵重浩一郎騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラブリーダハールに1馬身半の差をつけて勝利数を13に伸ばす

6月15日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の百万石賞（金沢ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蔵重浩一郎騎手（10戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキクノライデンに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月22日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた27戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蔵重浩一郎騎手（11戦6勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

8月26日、中4週で馬体重を前走から23kg戻して迎えた28戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で蔵重浩一郎騎手（12戦6勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5歳（2004年）

5月4日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに17kg増やして迎えた29戦目は、陽春特別（金沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で蔵重浩一郎騎手（13戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた30戦目は、地方重賞のジェイティービー賞（金沢ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で蔵重浩一郎騎手（14戦6勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた31戦目は、利家公特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で蔵重浩一郎騎手（15戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のタクミシルバーを半馬身振り切って勝利数を15に伸ばす

6月27日、中1週で迎えた32戦目は、地方重賞の百万石賞（金沢ダート2300m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で蔵重浩一郎騎手（16戦7勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。