グレイスアッパー（1999年生、母アッパー）

グレイスアッパー（1999年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイアフェアー（当時13歳）と交配したアッパーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）成隆牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方40戦8勝2着6回。2004年のほくてつニューイヤーカップ(地方重賞)に勝利した他、2002年の北日本新聞杯(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋道雄厩舎（新潟）へ入厩。

2歳（2001年）

7月7日、デビュー戦は森川一二三騎手を鞍上に据えて、2歳（三条ダート800m 晴/稍重）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のファインカイザーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月19日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で森川一二三騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず5着に終わった。

9月16日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの三條新聞賞（新潟(地)ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森川一二三騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のラスカルハリケーンに半馬身の差をつけて制した。

11月3日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、2歳500万下の秋明菊賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森川一二三騎手（3戦2勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の新潟ジュニアカップ（新潟(地)ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森川一二三騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったファヴォリートから1馬身半差の2着となった。

12月1日、中0週で迎えた6戦目は、2歳A1（新潟(地)ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で森川一二三騎手（5戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のバーニングフォーに1馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月22日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦のひいらぎ特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で森川一二三騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

3歳（2002年）

5月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた8戦目は、熊木良介騎手を鞍上に迎えて、一般B1（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた9戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の北日本新聞杯（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトゥインチアズを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を奪取した。

7月21日、中5週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の日本海ダービー（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月16日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、北陸三県畜産会長賞（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた12戦目は、オリオン特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞のサラブレッド大賞典（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた14戦目は、七五三特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で米倉知騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた15戦目は、師走特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で米倉知騎手（6戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タクミシルバーに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月28日、中3週で迎えた16戦目は、年の瀬特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で米倉知騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、レオカサブランカに半馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2003年）

4月14日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で米倉知騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた18戦目は、新緑特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で米倉知騎手（9戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、江下英昭騎手を鞍上に迎えて、ジューン特別（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月12日、中9週で迎えた20戦目は、柴山潟特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は米倉知騎手（10戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた21戦目は、南十字星特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（11戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

9月16日、連闘で迎えた22戦目は、彼岸特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（12戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、テラプロメッサに交わされて8馬身差の2着となった。

9月28日、中1週で迎えた23戦目は、秋色特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（13戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のテラプロメッサを3/4馬身振り切って5勝目をマークした。

10月13日、中1週で迎えた24戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、ペプシコーラ特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、テラプロメッサに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月27日、中1週で迎えた25戦目は、禄剛崎特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（14戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のテラプロメッサをクビ差振り切って6勝目を手にした。

11月11日、中1週で迎えた26戦目は、香林坊特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（15戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のホープフルサンをクビ差振り切って7勝目をマークした。

12月7日、中3週で迎えた27戦目は、創作料理の醍庵特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（16戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月23日、中1週で迎えた28戦目は、てらおか風舎クリスマスカップ（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は江下英昭騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、テイクファイヤーに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

1月2日、中0週で迎えた29戦目は、地方重賞のほくてつニューイヤーカップ（金沢ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で江下英昭騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のテイエムタフネスを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、弥生特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（17戦4勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4月19日、中2週で迎えた31戦目は、卯月特別（金沢ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は江下英昭騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた32戦目は、陽春特別（金沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江下英昭騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた33戦目は、新緑特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江下英昭騎手（5戦1勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた34戦目は、利家公特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は米倉知騎手（18戦4勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた35戦目は、ノクターン11周年記念特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は江下英昭騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた36戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（19戦4勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた37戦目は、加賀路特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は江下英昭騎手（7戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた38戦目は、河北潟特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で江下英昭騎手（8戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた39戦目は、日本トーター杯（金沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊木良介騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた40戦目は、禄剛崎特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊木良介騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた41戦目は、香林坊特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（20戦4勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた42戦目は、友禅流し特別（金沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（21戦4勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。