トウショウバルカン（1986年生、母マーブルトウシヨウ）

トウショウバルカン（1986年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンシー（当時17歳）と交配したマーブルトウシヨウが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地13戦6勝2着2回。1991年の新潟大賞典(ハンデG3)に勝利した他、1991年のエプソムカップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

4月22日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は454kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトウショウジューザに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月21日、中3週で迎えた2戦目は、4歳400万下のこでまり賞（阪神芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

11月11日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上400万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

12月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（1990年）

2月3日、中8週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリリーコールを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

3月24日、中6週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ニシヤマショウに3/4馬身交わされて2着となった。

5歳（1991年）

1月6日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミツルチカラに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

2月23日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ムービースターに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月16日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の伊勢特別（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のマルイチテイオーに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月14日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で角田晃一騎手（10戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のボストンキコウシを3/4馬身振り切って5勝目をマークした。

5月12日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で角田晃一騎手（11戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアマミオウジに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

6月8日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で角田晃一騎手（12戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。