アンノートル（2014年生、母タイキシャイン）

アンノートル（2014年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「おかわり、もう一つ（仏）。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時5歳）と交配したタイキシャインが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は山際辰夫。2016年の中京2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

6月25日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のリョウランプリーモに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月3日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

3歳（2017年）

1月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって最後はピアノイッチョウと並んで14着同着となった。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた7戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（7戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下の古作特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた12戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたトレジャートローヴ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月28日、中3週で迎えた13戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクラークキーをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

4歳（2018年）

11月11日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた15戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

12月8日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたクイーングラス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5歳（2019年）

2月3日、中7週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウキョウジを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を獲得した。

3月3日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアルトリウスに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月14日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のレジーナドーロに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月9日、中4週で迎えた21戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

10月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

11月23日、中4週で迎えた23戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（5戦2勝）。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた24戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

6歳（2020年）

1月5日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（7戦2勝）。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

2月23日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（8戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

2020年7月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8月22日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、宮之浦岳特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた28戦目は、日向灘特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村松翔太騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた29戦目は、国見岳特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村松翔太騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた30戦目は、大淀川特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村松翔太騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

11月14日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた31戦目は、金山昇馬騎手を鞍上に迎えて、韓国岳賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた32戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、筑後川特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた33戦目は、小岱山賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は金山昇馬騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

2021年12月28日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。