サダムチンゼイ（1998年生、母マルゼンソロン）

サダムチンゼイ（1998年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時24歳）と交配したマルゼンソロンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地14戦0勝、中央障害3戦0勝、地方6戦5勝。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上C2。

経歴

デビュー前

本郷一彦厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

2月4日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

7月21日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

8月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

8月26日、連闘で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

12月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエフピークイーンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエイユーアミーゴに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2002年）

1月6日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニシノカイオウに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

1月22日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田順治騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマルシゲシアトルに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月3日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田順治騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタイキジェットに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月24日、中6週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

4月21日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた13戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、創成川特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月10日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた15戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

12月22日、連闘で迎えた16戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

5歳（2003年）

1月18日、中3週で迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

1月25日、連闘で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた20戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

4月13日、中5週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。12着に終わった。

4月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた23戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。