ニフティニース（1987年生、母ニフテイアンドニート）

ニフティニース（1987年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のRaise a Native（当時26歳）と交配したニフテイアンドニートが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦7勝2着1回。1991年のセントウルステークス(G3)に勝利した他、1991年の関屋記念(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

7月1日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は514kg。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るグロウスキーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテンデステキを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のイヨコマチに3馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

8月25日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の三国特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（3戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマドモアゼルナワに1馬身3/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月29日、中4週で迎えた5戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹原啓二騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヒダカハヤトを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月28日、中3週で迎えた6戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で竹原啓二騎手（5戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4歳（1991年）

7月14日、約8か月半の休み明けで迎えた7戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で竹原啓二騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイネペルレに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

8月4日、中2週で迎えた8戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で竹原啓二騎手（7戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のビーバップに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

9月8日、中4週で迎えた9戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で竹原啓二騎手（8戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るハスキーハニーをクビ差だけ差し切って3連勝で2つ目の重賞タイトルを手にした。

5歳（1992年）

9月13日、約12か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で竹原啓二騎手（9戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた11戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で竹原啓二騎手（10戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。