バイラビエン（2016年生、母パッションレッド）

バイラビエン（2016年4月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「フラメンコで踊り手に対する賞賛の掛け声。素晴らしい踊り手の意味」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したパッションレッドが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は酒井牧場。主な勝ち鞍は2019年の能登巌門賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって1,404万円で落札された。

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額2,160万円（54万×40口）で一口馬主が募集された。

天間昭一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

7月20日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 小雨/稍重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず16着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた2戦目は、中島龍也騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の能登巌門賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルロッシュを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月5日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。

11月17日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、大塚海渡騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

4歳（2020年）

4月19日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に終わった。

7月26日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、ぐすく誕生日記念（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は中島龍也騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったヴェルヴェットに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月10日、中1週で迎えた7戦目は、一般C1三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中島龍也騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、マッケンユウに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中2週で迎えた8戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 11（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったパーフェクトレースに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上C2-8（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウチロルに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C2 13（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、マリーベリーに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた11戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 14（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、グリエクレールに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月14日、中2週で迎えた12戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C2-10（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったキティマグネットに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

12月12日、中1週で迎えた14戦目は、ひむかのくろうま賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた15戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、SAGAジョッキーズセレクション（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

5歳（2021年）

1月17日、中2週で迎えた16戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-6（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は山下裕貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下裕貴騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山下裕貴騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山下裕貴騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山下裕貴騎手（5戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、アマノコマンダーにハナ差交わされて2着となった。