ニホンピロタイド（2015年生、母ニホンピロヴィータ）

ニホンピロタイド（2015年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時14歳）と交配したニホンピロヴィータが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。2020年のコーラルステークス(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月14日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のルナステラを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に終わった。

6月2日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウラケーテを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

8月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したディグニファイドを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のタマモカトレアに1馬身3/4の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2019年）

3月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したヒロシゲゴールドを差し切れず、2馬身差の2着となった。

3月31日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサーティグランドをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

10月2日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた12戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（7戦2勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

2019年10月9日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

10月19日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

5歳（2020年）

2月23日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた15戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦2勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた16戦目は、名鉄杯（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（5戦2勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

4月4日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月30日、中7週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

11月15日、約5か月半の休養明けで迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた20戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

6歳（2021年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったナムラミラクルから1馬身1/4差の2着となった。

2021年3月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。