イトハユリ（2011年生、母リリウム）

イトハユリ（2011年1月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「糸葉百合」。毛色は芦毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時11歳）と交配したリリウムが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地16戦1勝、地方12戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

8月11日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。17頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

10月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

3歳（2014年）

2月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

4月12日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた4戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

6月8日、中7週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

7月20日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月7日、中2週で迎えた8戦目は、M.エスポジート騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

11月5日、中7週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったケイツーエマーをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

12月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったヒロソーラーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳戦のカンツバキ賞（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビビッドフレイムに9馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2015年）

1月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、楽天競馬賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したアブクマペレにアタマ差届かず2着に甘んじた。

1月27日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2七八（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた14戦目は、一般C2五六（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦のチューリップ賞（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、一般C2四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサエッターレを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月24日、中3週で迎えた17戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の湘南江の島海の女王杯（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアイディンラヴに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月17日、中2週で迎えた18戦目は、祝宮田守還暦記念（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定戦の金木犀賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた20戦目は、一般C2二（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（10戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のファンタスマゴリアに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5歳（2016年）

3月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月21日、中7週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6月11日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

7月24日、中5週で迎えた25戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

9月25日、中8週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

12月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のカラフルマーメイドに5馬身の差をつけて制した。

6歳（2017年）

1月21日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京ダート1900m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。