アノ（2016年生、母ミコノス）

アノ（2016年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「上(ギリシャ語)。ミコノス島の風車小屋の丘アノミリより」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時24歳）と交配したミコノスが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中神牧場。戦績は、中央平地1戦0勝。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月22日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（2019年）

2月24日、中8週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスナイプをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

7月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったリョウランヒーローに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月11日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマースゴールドを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

8月25日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2019ワールドオールスタージョッキーズ第3戦（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月26日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のクレスコブレイブをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

4歳（2020年）

2月1日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの舞鶴ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた8戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

7月26日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

5歳（2021年）

3月28日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鈴鹿ステークス（中京ダート1900m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた12戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。

5月29日、中3週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月28日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオホーツクステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた15戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/重）に出走。鞍上は難波剛健騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月27日、中7週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2022年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で難波剛健騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で難波剛健騎手（6戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のレーヴドオルフェに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で難波剛健騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（中京障害芝3300m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で難波剛健騎手（8戦1勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

7歳（2023年）

1月7日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3110m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月22日、中3週で迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの栞ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた25戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた26戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は城戸義政騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

2023年9月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。