アンテヴォルテ（2003年生、母ビワビーナス）

アンテヴォルテ（2003年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ローマの未来を司る女神。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したビワビーナスが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

7歳のとき、ノーザンレーシングから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、八木良司によって640.5万円で落札された。

キャロットクラブにて総額2,600万円（6.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月23日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は416kg。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したダークメッセージにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のステラマドレードに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2006年）

3月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた6戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4歳（2007年）

2月3日、約9か月の休み明けで迎えた8戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた9戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く16着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた11戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

12月23日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

5歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

3月2日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月16日、中1週で迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月25日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

6月22日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

9月15日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

10月5日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた22戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

11月2日、中1週で迎えた23戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したレツィーナを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月20日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したサクラアーバンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた27戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。