ダークメッセージ（2003年生、母エヴリウィスパー）

ダークメッセージ（2003年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「謎めいた伝言」。毛色は栃栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時10歳）と交配したエヴリウィスパーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地35戦5勝2着10回。2008年の日経新春杯(ハンデG2)で2着に入った他、2009年のシリウスステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月23日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアンテヴォルテをハナ差振り切って初白星を挙げた。

11月13日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

12月25日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く3着に敗れた。

3歳（2006年）

1月21日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

5月21日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

6月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2500m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったミレニアムウイングに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したトロフィーディールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

8月26日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（7戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったペネトレーターにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた12戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた13戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリスタルバッハを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた14戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るオナーチェイサーを鮮やかな末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

2月24日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のマーブルバルダーに3馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

4月7日、中5週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったファストタテヤマにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中2週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（9戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

9月23日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

10月21日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月4日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（10戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

12月16日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったトウカイトリックにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

1月20日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したアドマイヤモナークを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月23日、中4週で迎えた25戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた26戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（11戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

8月9日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったミレニアムウイングに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月4日、中7週で迎えた28戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（12戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月24日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したエスポワールシチーを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月13日、中2週で迎えた30戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（13戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したマコトスパルビエロを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2009年）

1月4日、中2週で迎えた31戦目は、門松ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（14戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルアワグラスをハナ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

1月25日、中2週で迎えた32戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月3日、約8か月半の休み明けで迎えた33戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（15戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったワンダーアキュートに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月31日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（16戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

12月12日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた35戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 小雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。