トロフィーディール（2003年生、母プリンセスリーマ）

トロフィーディール（2003年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大仕事」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したプリンセスリーマが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地30戦4勝2着2回、中央障害8戦2勝。2007年の東京競馬場グランドオープン記念(オープンハンデ)で2着に入った他、2009年の秋陽ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

4月9日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアースクリスハーンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月29日、中2週で迎えた2戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でG.ボス騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

7月30日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダークメッセージを半馬身振り切って2勝目を手にした。

8月27日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月18日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に敗れた。

4歳（2007年）

1月27日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したハイパーレスポンスにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月3日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオルドリーバに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

4月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京競馬場グランドオープン記念（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したトウショウシロッコに3/4馬身届かず2着となった。

5月5日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月17日、中9週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天竜川特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

2月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

2月24日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都ダート1900m 小雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のケンブリッジレーザに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月16日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

8月2日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた28戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた29戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2009年）

1月18日、中6週で迎えた31戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。11着に敗れた。

2月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

7月12日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた33戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のモルフェサイレンスに約14馬身の大差をつけて久々に美酒を浴びた。

9月6日、中4週で迎えた35戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロラスタバンに3/4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2010年）

5月22日、約6か月の休み明けで迎えた37戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、メイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた38戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。