イイデセゾン（1988年生、母アンクリツパー）

イイデセゾン（1988年4月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタケシバオー（当時23歳）と交配したアンクリツパーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）目名太山口牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回。1991年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入った他、1991年の皐月賞(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月9日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月16日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったモールドユキオーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったメイセイハートに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月22日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

7月28日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。5頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクードグラスを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

10月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月3日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた12戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドストリートを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を収める

3歳（1991年）

1月13日、中3週で迎えた13戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したミルフォードスルーにクビ差届かず2着となった。

2月10日、中3週で迎えた14戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサクラヤマトオーをクビ差振り切って重賞初制覇を遂げる

3月3日、中2週で迎えた15戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月14日、中5週で迎えた16戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月5日、中2週で迎えた17戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた18戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦1勝）。20頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

9月22日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた21戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた22戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。