サクラヤマトオー（1988年生、母サクラクレアー）

サクラヤマトオー（1988年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時6歳）と交配したサクラクレアーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回、地方1戦0勝。1992年のオールカマー(G3)で2着に入った他、1991年の共同通信杯4歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

6月10日、デビュー戦は木藤隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のイイデシビアに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月29日、中6週で迎えた2戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

9月23日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず3着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のシンボリフォルテに1馬身1/4の差をつけて制した。

11月18日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノギャロップを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

12月23日、中4週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシャコーグレイドに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

3歳（1991年）

2月10日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたイイデセゾン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月14日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で小島太騎手（6戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

10月13日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で小島太騎手（7戦3勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小島太騎手（8戦3勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

12月1日、中3週で迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小島太騎手（9戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず3着に敗れた。

4歳（1992年）

9月20日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小島太騎手（10戦3勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったイクノディクタスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月11日、中2週で迎えた13戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で小島太騎手（11戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6歳（1994年）

11月10日、約25か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた14戦目は、恵多谷豊騎手を鞍上に迎えて、帯広短距離特別（帯広ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。