イイデシビア（1988年生、母サクラロツチ）

イイデシビア（1988年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラシヨウリ（当時13歳）と交配したサクラロツチが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本智広。戦績は、中央平地24戦1勝2着5回、地方1戦0勝。1990年のデイリー杯3歳ステークス(G2)で2着に入った他、1991年のペガサスステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月10日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったサクラヤマトオーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオーリンダーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた4戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したノーザンドライバーにクビ差届かず2着となった。

12月9日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

3歳（1991年）

1月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月16日、中4週で迎えた9戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたヴァイスシーダー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3月3日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G3のペガサスステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったノーザンドライバーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（6戦0勝）。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月3日、中2週で迎えた13戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（7戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したレガシーオブゼルダにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月26日、中2週で迎えた14戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。20頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

9月22日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

10月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

4歳（1992年）

4月26日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

6月28日、中8週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

9月19日、中6週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（8戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（1993年）

6月26日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた24戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

8月29日、中8週で迎えた25戦目は、小林真治騎手を鞍上に迎えて、サーフサイド賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。13着に終わった。