ワンダーレッスル（1987年生、母ムーンフアイアー）

ワンダーレッスル（1987年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時21歳）と交配したムーンフアイアーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）米田牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着6回。1992年のテレビ愛知賞(オープン)に勝利した他、1989年の野路菊ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

8月13日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

8月19日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマミーマミーを豪脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

9月17日、中3週で迎えた3戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったツルマルミマタオーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月28日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。0着に沈んだ。

11月5日、連闘で迎えた6戦目は、3歳400万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したオースミロッチを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月25日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

12月2日、連闘で迎えた8戦目は、3歳400万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（5戦1勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

12月24日、中2週で迎えた9戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

3歳（1990年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

6月10日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたレッツゴーターキン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月24日、中1週で迎えた12戦目は、4歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の由布院特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の日南特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（9戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマンノアトラスに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

9月2日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のフクニチ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（10戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

9月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の馬籠特別（中京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（11戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

10月6日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

11月3日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（12戦2勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

4歳（1991年）

5月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（13戦2勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたグランドロケット決め手に屈してクビ差の2着となった。

5歳（1992年）

3月14日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（14戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したニシノセイウンを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（15戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したニホンピロボーイを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手（16戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタニノセンプーに1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

4月25日、中1週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウグロッソに1馬身1/4の差をつけて優勝

5月16日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリードラゴンに4馬身の差をつけて順当に勝利した。

6月6日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた27戦目は、テレビ愛知賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のレッツゴーターキンに3馬身の差をつけて制した。

7月19日、中2週で迎えた28戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、小倉日経賞（小倉芝1700m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた29戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

9月20日、中5週で迎えた30戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた31戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。