マルゼンシーズ（1992年生、母マルゼンシル）

マルゼンシーズ（1992年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時6歳）と交配したマルゼンシルが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着5回、地方3戦0勝。1997年の新潟記念(ハンデG3)で3着に入った他、1997年の福島民報杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本郷一彦厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

6月4日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月18日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

7月2日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったセントコロンブスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月15日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

8月20日、中4週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイメモリーに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

9月18日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の鹿島灘特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、伸びてきたドイスボランチ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゲイリーロイヤルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のハルヒデウイナーに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（1996年）

1月6日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の青梅特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったジンライにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

1月27日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の大島特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

6月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロングスコウピオに3馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

8月4日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

8月24日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の鹿野山特別（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた18戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のティーエムビガーに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月5日、中1週で迎えた19戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

5歳（1997年）

6月28日、約9か月の休み明けで迎えた20戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、TUF杯（福島芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着を確保した。

7月12日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月27日、中1週で迎えた22戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったクイーンソネットにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月5日、中5週で迎えた25戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラエキスパートをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月26日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井千明騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

6歳（1998年）

8月16日、約9か月の休み明けで迎えた28戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（7戦1勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（8戦1勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（9戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

7歳（1999年）

5月22日、約8か月の休養明けで迎えた31戦目は、山本裕次郎騎手を鞍上に迎えて、一般A（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた32戦目は、一般A（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本裕次郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月18日、中5週で迎えた33戦目は、佐藤雅彦騎手を鞍上に迎えて、一般A（水沢ダート1800m 雨/不良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。