ニーナ（2006年生、母サンライトツイスト）

ニーナ（2006年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「小説『戦場のニーナ』の主人公名」。毛色は鹿毛。種牡馬のバチアー（当時9歳）と交配したサンライトツイストが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森本隆彦。戦績は、中央平地8戦0勝、地方14戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の一般C2八九十。

経歴

デビュー前

2歳のとき、坂東牧場から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、真部晴徳によって210万円で落札された。

鈴木勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

10月18日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

3歳（2009年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

4月26日、中7週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた8戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた9戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のジョーエスプレッソに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のエリモフォーダイヤをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

9月8日、中6週で迎えた11戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のザバトルアスランに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月29日、中6週で迎えた12戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4歳（2010年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったシャドウロックに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月15日、中4週で迎えた14戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳C3（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

3月8日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳C3（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマキシムギンガに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月16日、中5週で迎えた16戦目は、一般C2十一十二（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2十六十七（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るプラチナムブルーを豪脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

6月23日、中7週で迎えた18戦目は、一般C2八九十（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアラゴルンに2馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

5歳（2011年）

1月20日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた20戦目は、一般C3四五（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた21戦目は、一般C3一二イ（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月5日、中9週で迎えた22戦目は、千葉ジェッツ賞（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。