カネトシプロスパー（2001年生、母ジュエルバンダム）

カネトシプロスパー（2001年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋繁栄する」。毛色は栗毛。種牡馬のタマモクロス（当時17歳）と交配したジュエルバンダムが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）バンダム牧場。戦績は、中央平地20戦0勝2着5回、中央障害11戦1勝、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は2006年の障害4歳以上未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、バンダム牧場から「北海道10月市場サラブレッド当歳」に上場され、兼松昌男によって735万円で落札された。

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月16日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

9月21日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったワイルドソルジャーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月26日、中1週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、伸びてきたマイネルパルラーレ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月8日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（2004年）

2月7日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したダンツスターを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったトーホウファイターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったトップステイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中1週で迎えた13戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた14戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（6戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた17戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（7戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

11月28日、中7週で迎えた18戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた19戦目は、阿蘇杵島岳カップ（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のスターガルシアに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2005年）

2月12日、中6週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

3月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（8戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた22戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた23戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月14日、中2週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月16日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた25戦目は、名古屋チャレンジカップキューピット賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（9戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は出津孝一騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（2006年）

1月8日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。3着を確保した。

1月15日、連闘で迎えた28戦目は、高井彰大騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のロマニスタをアタマ差制して2勝目をマークした。

2月25日、中5週で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は出津孝一騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた30戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

4月2日、中2週で迎えた31戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3170m 雨/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3370m 晴/良）に出走。鞍上は出津孝一騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。13着に敗れた。