ワイルドソルジャー（2001年生、母シンコウエンジェル）

ワイルドソルジャー（2001年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「野性的兵士」。毛色は栗毛。種牡馬のブロッコ（当時10歳）と交配したシンコウエンジェルが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着1回、地方1戦1勝。2004年の名古屋グランプリ(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小川勲によって1,260万円で落札された。

作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

8月30日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

9月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

10月12日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のカネトシプロスパーに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月26日、中1週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

12月7日、中5週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

3歳（2004年）

1月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

2月1日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のクールセレクトをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

10月9日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のグラスクレバーを半馬身振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

10月30日、中2週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ハードクリスタルにクビ差交わされて2着となった。

11月28日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のモンテタイウンをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月23日、中3週で迎えた13戦目は、G2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のスナークレイアースに半馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4歳（2005年）

1月29日、中4週で迎えた14戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦3勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

5歳（2006年）

4月22日、約15か月の休養明けで迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

6歳（2007年）

10月28日、約18か月半の休み明けで迎えた16戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

12月8日、中5週で迎えた17戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず15着に終わった。