アンネリース（2014年生、母マンバラ）

アンネリース（2014年5月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『恩寵』の意味をもつドイツの女性名」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時7歳）と交配したマンバラが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。主な勝ち鞍は2019年のホンコンジョッキークラブトロフィー(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,600万円（16万×100口）で一口馬主が募集された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月23日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたペイドメルヴェイユ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月24日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したシーズララバイにハナ差届かず2着となった。

11月20日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったアグニシャインに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月18日、中3週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のコンボルドに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2017年）

4月30日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（6戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月17日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の八丈島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

9月17日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の汐留特別（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（8戦0勝）。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（9戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

4歳（2018年）

3月10日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた13戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のテイケイレーヴに3馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（10戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月11日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（11戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったミスティックグロウにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月1日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（12戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月3日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月16日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のタイセイトレイルに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

5歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた20戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月9日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は黛弘人騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったバイオレントブローにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月3日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の熊野特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（6戦2勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月12日、中6週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスのホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るコーカスを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を収める

10月19日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの修学院ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた28戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月22日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。