ファルコニア（2017年生、母カンビーナ）

ファルコニア（2017年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「Falcon(ハヤブサ)+接尾詞ia。ハヤブサが治める地」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したカンビーナが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利した他、2022年のマイラーズカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1億3,000万円（325万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月2日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したアンサンブルにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、チェスナットドレスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月13日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサマービートに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月15日、中4週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレザネフォールをハナ差振り切って制した。

3月22日、中4週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のフジテレビ賞スプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

5月9日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月27日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

11月7日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったリトミカメンテに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

3月14日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの春日特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヒルノダカールに2馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

4月10日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスマートリアンと並んで1着同着となった。

6月13日、中8週で迎えた11戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月15日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヴァンケドミンゴをクビ差振り切って5勝目をマークした。

11月20日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2022年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（9戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月27日、中5週で迎えた16戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったエアロロノアにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月24日、中3週で迎えた17戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（10戦2勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

7月24日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月11日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミッキーブリランテをクビ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

11月20日、中9週で迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

6歳（2023年）

2月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4月1日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

7月8日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた24戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（6戦2勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

12月28日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（2024年）

1月28日、中3週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったヴァリアメンテから半馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中7週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルヒラトリに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。