スマートリアン（2017年生、母スマートオーシャン）

スマートリアン（2017年5月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+絆(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したスマートオーシャンが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2023年の北九州記念(ハンデG3)で4着に入った他、2022年のCBC賞(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月28日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンツイノーバに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2020年）

1月19日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳1勝クラスの白梅賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ソウルトレインに半馬身交わされて2着となった。

2月8日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月7日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月3日、中7週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、勝ったデゼルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオーマイダーリンをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

10月17日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清滝特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のリトミカメンテを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2021年）

4月10日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はファルコニアと並んで1着同着となった。

5月8日、中3週で迎えた11戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したシュリに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月19日、中5週で迎えた12戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、勝ったロータスランドに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

10月16日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

12月18日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5歳（2022年）

1月8日、中2週で迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月13日、中8週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた18戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

5月29日、中8週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

7月3日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、4着に入った。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

デビュー前

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

10月22日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての16番ゲートからスタート。競走除外となった。

6歳（2023年）

1月14日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた24戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

7月16日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコムストックロードを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

8月20日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

10月28日、中9週で迎えた27戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた28戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

7歳（2024年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2024年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。