ロータスランド（2017年生、母Little Miss Muffet）

ロータスランド（2017年1月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「桃源郷」。毛色は鹿毛。種牡馬のPoint of Entry（当時9歳）と交配したLittle Miss Muffetが9歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年の高松宮記念(G1)で2着に入った他、2021年の関屋記念(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスワーヴドンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月12日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったラウダシオンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月8日、中7週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3歳（2020年）

5月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの早苗賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したバビットにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2021年）

2月20日、約9か月の休み明けで迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、逃げるリアンティサージュを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のノストラダムスに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラスの須磨特別（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジュンライトボルトに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月19日、中8週で迎えた8戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のスマートリアンに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月18日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のカラテに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

10月23日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月21日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

5歳（2022年）

2月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスカイグルーヴを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

3月27日、中4週で迎えた14戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦2勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたナランフレグ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月5日、中9週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

10月29日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた17戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（4戦2勝）。17頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

12月24日、中4週で迎えた18戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6歳（2023年）

2月18日、中7週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、6着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

8月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた23戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月23日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた24戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

7歳（2024年）

2月17日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、5着に入り込んだ。

2024年3月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。