ラウダシオン（2017年生、母アンティフォナ）

ラウダシオン（2017年2月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「グレゴリオ聖歌の続唱の一つ。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルインパクト（当時9歳）と交配したアンティフォナが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。2020年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2021年の京王杯スプリングカップ(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,500万円（5万×500口）で一口馬主が募集された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月22日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリインフォースに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中9週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

10月12日、中5週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロータスランドに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月15日、中8週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

3歳（2020年）

2月1日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハーモニーマゼランに2馬身の差をつけて制した。

3月14日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったシャインガーネットにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月10日、中7週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレシステンシアを上がり4位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3歳マイル王の座を手中に収めた。

10月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったヴァンドギャルドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。

4歳（2021年）

1月31日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月28日、中7週で迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

5月15日、中6週で迎えた12戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトゥラヴェスーラをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月6日、中2週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（6戦2勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

10月23日、中5週で迎えた15戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（7戦2勝）。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月25日、中8週で迎えた16戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（8戦2勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2022年）

2月26日、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月26日、G1のアルクオーツスプリント（アラブ首長国連邦・メイダン芝1200m）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた19戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（9戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

8月25日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（10戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月22日、中7週で迎えた21戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

12月24日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6歳（2023年）

2月25日、11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

3月25日、G2のゴドルフィンマイル（アラブ首長国連邦・メイダンダート1600m）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

2023年5月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。