トゥラヴェスーラ（2015年生、母ジャジャマーチャン）

トゥラヴェスーラ（2015年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「腕白小僧(西)」。毛色は鹿毛。種牡馬のドリームジャーニー（当時11歳）と交配したジャジャマーチャンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の高松宮記念(G1)で3着に入った他、2021年の京王杯スプリングカップ(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋康之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月3日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のメラナイトに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月2日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のシクラメン賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

3歳（2018年）

2月10日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

3月4日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた4戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したモズスーパーフレアを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月14日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバーニングペスカに2馬身半の差をつけて制した。

5月26日、中5週で迎えた6戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。最後はラブカンプーと並んで2着同着となった。

8月26日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月7日、中5週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に敗れた。

12月8日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

4歳（2019年）

1月5日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

5歳（2020年）

2月16日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

4月12日、中7週で迎えた12戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた13戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたタイセイアベニール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月19日、中9週で迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のプリディカメントに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

8月23日、中4週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた16戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

11月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

6歳（2021年）

1月9日、中5週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のナランフレグに1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

1月31日、中2週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月15日、中6週で迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したラウダシオンにクビ差届かず2着となった。

7歳（2022年）

2月27日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた22戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイアトニックにクビ差届かず2着となった。

3月27日、中3週で迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

10月2日、約6か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

10月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克駿騎手（6戦0勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

12月24日、中7週で迎えた26戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克駿騎手（7戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

8歳（2023年）

3月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月13日、中6週で迎えた28戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

7月2日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月20日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

11月26日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9歳（2024年）

1月28日、中8週で迎えた32戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。