ラブカンプー（2015年生、母ラブハート）

ラブカンプー（2015年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+父名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のショウナンカンプ（当時17歳）と交配したラブハートが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は奥山博。戦績は、中央平地13戦2勝2着8回。2018年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、2018年のセントウルステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月5日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したバーニングペスカにクビ差届かず2着となった。

9月3日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アンヴァルに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月24日、中2週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ダノンスマッシュに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のガウルに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2018年）

1月14日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、モルトアレグロに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月17日、中4週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のタイセイソニックを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

3月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はトゥラヴェスーラと並んで2着同着となった。

7月29日、中8週で迎えた10戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイメイプリンセスから1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月19日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

9月9日、中2週で迎えた12戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で懸命に走り抜いたが、ファインニードルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月30日、中2週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、伸びてきたファインニードル決め手に屈してクビ差の2着となった。

4歳（2019年）

1月27日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい18着に敗れた。

3月2日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

3月24日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。

7月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。18着に終わった。

8月18日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた19戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた20戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた21戦目は、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。16着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた22戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5歳（2020年）

1月11日、中6週で迎えた23戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた24戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

3月7日、中4週で迎えた25戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた27戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

2020年5月11日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

5月24日、中2週で迎えた28戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のアンヴァルに1馬身3/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

7月26日、中2週で迎えた30戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

9月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（2戦1勝）。17頭立ての11番人気で大外17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた33戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

11月29日、中7週で迎えた34戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

12月19日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

2020年12月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。