モルトアレグロ（2015年生、母Mo Chuisle）

モルトアレグロ（2015年2月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「非常に速く（音楽用語）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のSpeightstown（当時17歳）と交配したMo Chuisleが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地7戦3勝2着1回。2018年の紅梅ステークス(オープン牝)に勝利した他、2017年のすずらん賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月24日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキタノナシラに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、中9週で迎えた2戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったリュウノユキナに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月22日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のココロノイコロをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

12月10日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦2勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3歳（2018年）

1月14日、中4週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るラブカンプーを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

3月11日、中7週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

11月25日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く16着に敗れた。

4歳（2019年）

1月5日、中5週で迎えた8戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

5月5日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず17着に終わった。