ナランフレグ（2016年生、母ケリーズビューティ）

ナランフレグ（2016年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「太陽(モンゴル語)+速く飛ぶ馬(モンゴル語)」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時17歳）と交配したケリーズビューティが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂戸節子。戦績は、中央平地3戦1勝。2022年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2022年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月8日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカナシバリに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月24日、中6週で迎えた2戦目は、2歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3歳（2019年）

2月2日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下のごぎょう賞（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したタイミングナウを差し切れず、2馬身差の2着となった。

3月30日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた6戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

5月25日、中5週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月27日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの閃光特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のファストアズエバーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

8月31日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンリリシイを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月21日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月10日、中6週で迎えた11戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（5戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のプリディカメントに2馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

4歳（2020年）

2月2日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（6戦2勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

4月12日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月24日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月26日、中8週で迎えた16戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（9戦2勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた17戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸田恭介騎手（10戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月18日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で丸田恭介騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5歳（2021年）

1月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で丸田恭介騎手（12戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したトゥラヴェスーラを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月9日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（13戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したクリノガウディーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月26日、中6週で迎えた22戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、TVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月29日、中8週で迎えた23戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（14戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた24戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（15戦2勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（16戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したサヴォワールエメを差し切れず、1馬身差の2着となった。

12月18日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（17戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレジェーロをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（2022年）

1月30日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（18戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた28戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸田恭介騎手（19戦3勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したジャンダルムに3/4馬身届かず2着となった。

3月27日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で丸田恭介騎手（20戦3勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロータスランドをクビ差振り切って上半期スプリント王の座を奪取した。

6月5日、中9週で迎えた30戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で丸田恭介騎手（21戦4勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で丸田恭介騎手（22戦4勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

12月11日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は10戦連続で丸田恭介騎手（23戦4勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。

7歳（2023年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で丸田恭介騎手（24戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた34戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で丸田恭介騎手（25戦4勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

6月4日、中9週で迎えた35戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で丸田恭介騎手（26戦4勝）。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

8月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で丸田恭介騎手（27戦4勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた37戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で丸田恭介騎手（28戦4勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

2023年10月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。