プリディカメント（2015年生、母ジェネラスオプション）

プリディカメント（2015年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「窮地」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハードスパン（当時11歳）と交配したジェネラスオプションが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。戦績は、中央平地1戦0勝2着1回、地方2戦2勝。2020年の福島テレビオープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

9月8日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したプラチナアッシュを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月14日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1870m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマーナガルムに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月6日、中2週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた3戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のソーグレアに9馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2019年）

2月16日、中9週で馬体重を前走からさらに11kg減らして迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

6月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

8月18日、中7週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィーナスフローラを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

8月31日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウィズを半馬身振り切って4勝目をマークした。

12月15日、中3週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったナランフレグに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2020年）

2月9日、中7週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイオラニを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

2月22日、中1週で迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月31日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

7月19日、中6週で迎えた13戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したトゥラヴェスーラを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月23日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

10月10日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（京都芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、6着に終わった。

6歳（2021年）

1月9日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

2021年1月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。