コスモグレースフル（2009年生、母サインボード）

コスモグレースフル（2009年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋優美な、上品な、しとやかな」。毛色は鹿毛。種牡馬のラスカルスズカ（当時13歳）と交配したサインボードが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地35戦4勝2着3回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2015年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木村牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって430.5万円で落札された。

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月22日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 雨/不良）に出走。馬体重は494kg。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた2戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はキョウエイマインと並んで2着同着となった。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったジャングルクルーズに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2012年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

2月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったブラインドサイドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月21日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレッドヴォーグをクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

5月19日、中3週で迎えた9戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の早苗賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着を確保した。

8月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のガーネットチャームを半馬身振り切って制した。

10月14日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のスーパームーンをアタマ差振り切って3勝目を掴み取った。

4歳（2013年）

10月19日、約11か月半の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

12月8日、中6週で迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を5馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

5歳（2014年）

1月6日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい最後はマイネルテンクウと並んで7着同着となった。

1月26日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

6月7日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦1勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（7戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、3着に入り込んだ。

7月26日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（8戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

8月16日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（9戦1勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（10戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

6歳（2015年）

1月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

9月21日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦2勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

11月1日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦2勝）。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の負けじ心を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着を確保した。

11月29日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（6戦2勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

12月12日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のレインオーバーに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7歳（2016年）

2月21日、中9週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦2勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた33戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（8戦2勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

4月24日、中4週で迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

5月29日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

8歳（2017年）

3月4日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。