ボンドガール（2021年生、母コーステッド）

ボンドガール（2021年1月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「強く賢く美しい女性たちの呼称」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時20歳）と交配したコーステッドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の秋華賞(牝G1)で2着に入った他、2024年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、藤田晋によって2億3,100万円で落札された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

6月4日、デビュー戦はD.レーン騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のメイクデビュー東京（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るチェルヴィニアを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

10月7日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったゴンバデカーブースにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

4月6日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったエコロブルームにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したコガネノソラにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月7日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

10月13日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったチェルヴィニアに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2025年）

2月9日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたウォーターリヒト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月12日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、5着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚に勢いがなく16着に敗れた。

7月27日、中9週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はオフトレイルと並んで2着同着となった。

10月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

11月16日、中4週で迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。