ヴェントヴォーチェ（2017年生、母ランウェイスナップ）

ヴェントヴォーチェ（2017年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「風の声(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のタートルボウル（当時15歳）と交配したランウェイスナップが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2023年のオーシャンステークス(G3)に勝利した他、2022年のキーンランドカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧浦充徳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月26日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は496kg。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のゼツエイを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳1勝クラスの雪うさぎ賞（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったジュニパーベリーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のシャイニールミナスに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月18日、中9週で迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの鶴ヶ城特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルアルケミーに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

4歳（2021年）

7月3日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着に入った。

7月24日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファーストフォリオを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

5歳（2022年）

2月13日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月10日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のタイセイビジョンに3馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

6月12日、中8週で迎えた10戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7月31日、中6週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月28日、中3週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウインマーベルを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

10月2日、中4週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は西村淳也騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

6歳（2023年）

3月4日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のディヴィナシオンに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

3月26日、中2週で迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。