ビハク（2008年生、母ドリーミンオブユー）

ビハク（2008年2月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「美白」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時18歳）と交配したドリーミンオブユーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）出羽牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方13戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の3歳。

経歴

デビュー前

当歳のとき、出羽牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月20日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は420kg。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

3歳（2011年）

1月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

1月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

6月12日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた6戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

8月28日、中6週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

10月4日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の八塚頑張れ美保子にアタック記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のカチドキを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

10月12日、連闘で迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のキチロクアユに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月11日、中3週で迎えた10戦目は、一般C19（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のゲーテッドゾロアに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月24日、中1週で迎えた11戦目は、JAぎふ農業まつり特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（3戦3勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、一般C14（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったレリシェスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月30日、中1週で迎えた13戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマサノアローンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2012年）

1月25日、中3週で迎えた14戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた15戦目は、ポコ造ありがとう記念（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、山田将康・明希結婚記念（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマサノアローンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3月15日、中1週で迎えた17戦目は、十六銀行杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（5戦3勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた18戦目は、一般C6（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラヴァリーバースを別次元の末脚で半馬身差し切って優勝

4月26日、中2週で迎えた19戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた20戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、一般B5 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。