ヘルバースト（2004年生、母サンバデリオ）

ヘルバースト（2004年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「地獄の爆発。大きな瞬発力を期待して」。毛色は芦毛。種牡馬のアドマイヤコジーン（当時8歳）と交配したサンバデリオが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田原邦男によって1,260万円で落札された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月16日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。4頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

9月24日、連闘で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

11月26日、中8週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3歳（2007年）

1月28日、中8週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

2月17日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったヨウソロに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月1日、中7週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたワキノパワー決め手に屈してクビ差の2着となった。

8月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワバイロンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2008年）

1月19日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のレイトスプリングに1馬身3/4の差をつけて優勝

3月30日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月4日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

9月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマッキーバッハに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月19日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベルクハイルをハナ差振り切って3勝目をゲットした。

11月23日、中4週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたコパノジングー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。