プリティーチャンス（2017年生、母フューチャサンデー）

プリティーチャンス（2017年6月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「見事な運」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時18歳）と交配したフューチャサンデーが21歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原牧場。2022年のレディスプレリュード(牝Jpn2)に勝利した他、2022年のアンタレスステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月12日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 雨/不良）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

3歳（2020年）

3月7日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったアルタグラシアに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月28日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダンツエリーゼをハナ差振り切って初白星を挙げた。

5月9日、中5週で迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月4日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキムケンドリームに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

11月7日、中4週で迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月20日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤビーナスをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2021年）

4月17日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下総ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月9日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月27日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの甲州街道ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

9月26日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーブルシルエットを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月7日、中5週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

12月1日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（5戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2022年）

1月23日、中7週で迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（6戦4勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

4月17日、中6週で迎えた16戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月11日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランブリッジにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月6日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るテリオスベルを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

11月3日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

6歳（2023年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

2022年3月9日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

3月26日、中8週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に敗れた。

7月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

8月17日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

11月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず13着に終わった。