ノーブルシルエット（2018年生、母クラシックチュチュ）

ノーブルシルエット（2018年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+影(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時15歳）と交配したクラシックチュチュが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。2023年の総武ステークス(オープン)で4着に入った他、2023年のビューチフルドリーマーカップ(牝M1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桜井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、吉木伸彦によって885.6万円で落札された。

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2021年）

2月13日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

3月28日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイセイマーベルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月18日、中2週で迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したスクリーンプロセスにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

6月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゴールドミーティアを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月15日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの浦佐特別（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアリエノールを異次元の末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

9月26日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、プリティーチャンスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月9日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの神無月ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

12月5日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武藤雅騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったブランクチェックにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月15日、中5週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月5日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ホウオウルバンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの東北ステークス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は武藤雅騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた13戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの伊勢ステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月6日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（8戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のリバプールタウンを3/4馬身振り切って4勝目を手にした。

10月10日、中8週で迎えた15戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（9戦4勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（10戦4勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

5歳（2023年）

3月5日、中9週で迎えた17戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（11戦4勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

2023年3月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7月5日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて5着に敗れた。

8月9日、中4週で迎えた19戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S3のフリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

8月27日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定M1のビューチフルドリーマーカップ（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のサルサレイアに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月5日、中5週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

11月3日、中3週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

12月30日、中3週で迎えた24戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。