エイシンティンクル（2013年生、母キャタリナ）

エイシンティンクル（2013年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋キラキラ光ること」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したキャタリナが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）木田牧場。戦績は、中央平地14戦5勝2着3回。2018年の関屋記念(G3)で3着に入った他、2019年の都大路ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

2月28日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったブレッシングテレサにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のムーチャスエルテに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、サンデーウィザードにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月6日、中3週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のエルプシャフトに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月24日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のジングルベル賞（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

4歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、アドマイヤリードに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月15日、約9か月の休養明けで迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のラブリーアモンに2馬身の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

11月19日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

5歳（2018年）

4月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4月29日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月16日、中6週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のインディチャンプをアタマ差振り切って制した。

7月7日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のレインボーフラッグを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月12日、中4週で迎えた14戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6歳（2019年）

2月16日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦2勝）。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月30日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

5月11日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

8月18日、中2週で迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

10月14日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月14日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

2019年12月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。