サンライズジパング（2021年生、母サイマー）

サンライズジパング（2021年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+『日本』を意味する言葉」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時11歳）と交配したサイマーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2023年のホープフルステークス(G1)で3着に入った他、2024年の不来方賞(Jpn2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ライフハウスによって7,040万円で落札された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

6月11日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は502kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

9月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアンモシエラに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月3日、中5週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn3のJBC2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フォーエバーヤングに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月25日、中2週で迎えた4戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカトレアステークス（東京ダート1600m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

12月28日、中4週で迎えた5戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3歳（2024年）

1月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るミカエルパシャを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（2戦0勝）。17頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

9月3日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳Jpn2の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシマエスパーダを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

10月2日、中3週で迎えた10戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月3日、中4週で迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアウトレンジを豪快な末脚で半馬身差し切って2つ目の重賞タイトルを手にした。