エルフィンコーブ（2013年生、母Siren Cove）

エルフィンコーブ（2013年4月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アラスカ州の地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のAdios Charlie（当時5歳）と交配したSiren Coveが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。2016年の昇竜ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月1日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトップノートを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月12日、中5週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のコクスイセンに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3歳（2016年）

2月6日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた4戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5月1日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

6月12日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

9月11日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

11月20日、中5週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったノーモアゲームにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

12月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のキャプテンシップに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2017年）

1月28日、中6週で迎えた11戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

4月30日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

7月23日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のタガノヴィッターをクビ差振り切って制した。

9月10日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず16着に敗れた。

9月23日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の敢闘精神でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着に入った。

12月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

5歳（2018年）

1月14日、中3週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

4月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた20戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

6月24日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の花のみちステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

7月21日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、5着を確保した。

9月22日、中8週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

11月24日、中8週で迎えた24戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に終わった。