アドマイヤスペース（2004年生、母アドマイヤキセキ）

アドマイヤスペース（2004年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋宇宙」。毛色は芦毛。種牡馬のアドマイヤコジーン（当時8歳）と交配したアドマイヤキセキが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回、地方6戦0勝。2008年の愛知杯(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月28日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は436kg。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したブリトマルティスを捕まえ切れず、アタマ差の2着となった。

4月1日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスヨコハマに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月5日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビーアデビルを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月20日、中1週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

11月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

12月8日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4歳（2008年）

1月13日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、勝ったエリモファイナルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（7戦2勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤカンナを半馬身振り切って制した。

5月25日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（8戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のフレアリングベストを3/4馬身振り切って4勝目を収める

7月13日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（9戦4勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

8月17日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（10戦4勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（11戦4勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

12月20日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で的場勇人騎手（12戦4勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5歳（2009年）

1月25日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場勇人騎手（13戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場勇人騎手（14戦4勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で的場勇人騎手（15戦4勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

8月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月22日、連闘で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

10月31日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は的場勇人騎手（16戦4勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月26日、中3週で迎えた23戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

6歳（2010年）

8月26日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、アルカセット賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた25戦目は、地方重賞のステイヤーズカップ（門別ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた26戦目は、北海道日高管内商工会連合会特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた27戦目は、NOSAI日高特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた28戦目は、門別プロパンガス事業協同組合特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた29戦目は、日胆農協青年部“絆”特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。