ビーアデビル（2004年生、母ラビアンテースト）

ビーアデビル（2004年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「さあ、やってみろ！」。毛色は鹿毛。種牡馬のディアブロ（当時17歳）と交配したラビアンテーストが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大滝康晴。戦績は、中央平地31戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の二本松特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大滝康晴から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、大滝康晴から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ミルファームによって84万円で落札された。

保田一隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月9日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は436kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭に躍り出て、最後は2着のクリールバレットに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3歳（2007年）

2月11日、中7週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

2月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

4月1日、中4週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

5月5日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、アドマイヤスペースに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月10日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（5戦1勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に敗れた。

9月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着に入った。

9月8日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

10月20日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月3日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のワイルドシングスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月8日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

4歳（2008年）

1月13日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（8戦1勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着を確保した。

3月16日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（10戦1勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（11戦1勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

7月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（12戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

9月13日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（13戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

10月25日、中5週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

11月9日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月21日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

5歳（2009年）

1月5日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（14戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

2月14日、中5週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

2月21日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

10月24日、約8か月の休養明けで迎えた29戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（15戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

12月13日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

6歳（2010年）

2月14日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。