ワイルドシングス（2003年生、母レディライク）

ワイルドシングス（2003年4月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「野獣、野生」。毛色は青鹿毛。種牡馬のジェニュイン（当時11歳）と交配したレディライクが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は高橋忍。戦績は、中央平地27戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高橋忍から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月12日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

12月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

3歳（2006年）

1月8日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

3月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイナミックルートにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリキサンポイントにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月20日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウダンディに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月11日、中2週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月30日、中6週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月24日、中7週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に沈んだ。

10月29日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のノーブルフォースに2馬身の差をつけて優勝

12月17日、中6週で迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4歳（2007年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

6月23日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南相馬特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったターキーストーンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月28日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月2日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

9月17日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ダイシングロウにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月3日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したビーアデビルを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の本宮特別（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2008年）

1月20日、中8週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

3月23日、中8週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2009年）

6月21日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

8月2日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（9戦2勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた26戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

7歳（2010年）

1月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に終わった。