カシノボルト（2011年生、母サザンシーラ）

カシノボルト（2011年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時17歳）と交配したサザンシーラが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）松田牧場。戦績は、中央平地14戦1勝、地方18戦3勝2着7回。2016年の英彦山賞(地方重賞)に勝利した他、2016年のすみれ賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、柏木務によって315万円で落札された。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月11日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月24日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

10月6日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

10月12日、連闘で迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月2日、中2週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月15日、連闘で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のスロトングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のシゲルビッチュウに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3歳（2014年）

1月13日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

3月1日、中6週で迎えた10戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

10月11日、約7か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

10月18日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

4歳（2015年）

2月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた14戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

4月26日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた15戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた16戦目は、翠雨賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村松翔太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったダイワプロシードにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月24日、中1週で迎えた17戦目は、あやめ特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村松翔太騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた18戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、あじさい特別（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

9月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた19戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、コスモス特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた20戦目は、寒露賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、リフトザウイングスに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞の英彦山賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大澤誠志郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた22戦目は、七五三賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた23戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、柊賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したミッキーバルーンを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月23日、中3週で迎えた24戦目は、クリスマスキャロル賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のポロタンに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2016年）

1月2日、中0週で迎えた25戦目は、門松特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったテイエムチカラに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

1月16日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞のサイネリア賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったテイエムチカラに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月7日、中2週で迎えた27戦目は、梅花特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクロスオーバーに1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

3月6日、中3週で迎えた28戦目は、地方重賞の春望賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞のすみれ賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（8戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったテイエムチカラに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月2日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の英彦山賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で真島正徳騎手（9戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンユリシーズに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月23日、中2週で迎えた31戦目は、地方重賞の由布岳賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で真島正徳騎手（10戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた32戦目は、カーネーション特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で真島正徳騎手（11戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモガラサに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。